サイドアタックとは?ゴール前の味方にセンタリングをあげるのが基本

サイドアタックとは?センタリングの基本解説 戦術

サイドアタックとは、サイドからボールを運ぶ攻撃です。サッカーでは重要な攻撃パターンの1つですが、なぜ有効なのでしょうか。

ここではサイドアタックについて、基本から解説していきます。

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サイドアタックとはサイドを使った攻撃

サイドアタックとは、サイドからボールを運ぶ攻撃です。サイド攻撃ともいいます。

中央には守るべき重要なエリアが多いので、守備側は中央を固めるのが基本です。なので密集した中央を避け、サイドからボールを前に運ぶのが効率的です。

4バックで守れるのは40m程度。横幅68mを守るのは難しい。

実際、4バックで守れるのはペナルティエリアの横幅、約40m(1人10m)くらいです。ピッチの横幅68m(1人17m)を端までカバーするのは難しいので、どうしてもサイドが手薄になってしまいます。

だから空いているサイドから攻撃をするのが有効です。

サイドアタックの王道、センタリング

サイドアタックの効果を知るには、センタリングについて知るのが近道です。センタリングにはサイドアタックのエッセンスがつまっています。

センタリング、クロスの違いは?

まず最初にセンタリングとクロスについて説明します。
※サッカー用語には定義がないものが多く、人、時代によって意味が違うこともあります。この記事ではこの意味で使います。

クロス:サイドからゴール前に送るロングパス

センタリング:ゴールライン際からのクロス

つまりサイドからゴール前へのロングパス全般がクロスで、センタリングはその中の1つです。

ゴールライン際からあげるクロスをセンタリングという。
※昔はクロスのことをセンタリングとよんでいました。ゴールラインから離れた位置からあげるアーリークロスの登場により、区別するために、ゴールライン際のものをセンタリングとよぶようになりました。その後クロスということばに置き換わったことにより、センタリングは死語となりました。つまりこの記事ではセンタリングということばがなくなる直前、2000年代に使われていた意味で使っています。

センタリングはサイドアタックの基本

センタリングは、サッカーのルールをよく考えた攻撃です。

オフサイドルールではボールより後ろはオフサイドになりません。なのでゴールライン際までボールを運ぶことで、味方をペナルティエリアに侵入させることができます。

サイドアタックでペナルティエリアに味方を侵入させる。

ゴールライン際までボールを運び、味方がペナルティエリア内に侵入し、センタリングを送る。これがサイドアタックの基本的な流れです。味方をゴールに近づけることが最大の目的です。

ペナルティエリア内からシュートを撃つ効果はこちらの記事で詳しく解説しています。

現代では古典的なスタイル

現在、ウイングの選手がセンタリングをひたすらあげるスタイルは古典的といえます。なぜならコーナーフラッグ近くのエリアはあまり有効ではないからです。

サイドアタックでは、ディフェンスラインの裏(アーリークロス)、ライン間、ポケットといった、より有効なエリアを狙うのが主流です。

現代ではセンタリングをあげるより、他の効果的な攻撃を選ぶことが主流。

サイドアタックで中央が空く

中央が重要である一方で、サイドも効果的なことがわかりました。なのでサイドアタックも防ぐ必要があります。そうなると横幅68m全てを守ることは不可能なので、中央が手薄になります。

サイドアタックでゆさぶることでDF、MFが横に広げられます。それにより、間をパスやドリブルで侵入しやすくなります。

中央から攻めるためにもサイドアタックを活用すると効果的です。

まとめ

・サイドアタックとはサイドからボールを運ぶ攻撃のこと

・センタリングがサイドアタックの神髄。サイドアタックの最大の目的は、味方をゴールに近づけること

・中央を手薄にするためにもサイドアタックを活用すべき

センタリングを知ることでサイドアタックの有効性が理解できたのではないでしょうか。手薄なサイドからボールを運ぶことで効率的に攻撃することができます。

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